アニメ史に残る傑作『新世紀エヴァンゲリオン』において、物語の中核を成す存在である「使徒」について、その全容を徹底解説していきます。
人類の存続を脅かすこの謎めいた存在たちの魅力に迫っていきましょう。
使徒とは?基本知識
使徒は、第3新東京市に襲来する謎の地球外生命体の総称です。
その正体は、本来地球を支配するはずだった生命体であると言われています。
人類を含む現在の地球上の生命は、遙か太古の昔に起こった偶発的事由により、彼らに代わってその座に就いたに過ぎないとされています。
共通の特徴
- 強力なATフィールド(絶対的防御障壁)を展開する能力
- S²機関と呼ばれる永久機関を体内に保有
- 赤い球体状の「コア」が急所
- 驚くべきことに人類のDNAと99.89%が一致
- 単独で行動し、他の使徒との連携は見られない
- 常に第3新東京市のNERV本部を目指す
重要な使徒たち
アダム(第1使徒)
南極で発見された「光の巨人」として知られています。
セカンドインパクトの原因となった存在であり、他の使徒たちの始祖です。
白い光を放つ人型の姿をしており、肩の形状はEVAシリーズのウェポンラックに酷似しています。
リリス(第2使徒)
NERV本部の最深部、ターミナルドグマに磔にされている白い巨人です。
7つの目を持つ仮面を被り、人類を含む地球上の全生命の始祖とされています。
その身体からは常にLCLと呼ばれる液体が流れ出ています。
サキエル(第3使徒)
セカンドインパクトから15年ぶりに出現した、最初の襲来使徒です。
仮面のような特徴的な顔と、光のパイルによる攻撃能力を持ちます。
初号機との激闘は、多くのファンの記憶に深く刻まれています。
ゼルエル(第14使徒)
ファンの間で「最強の使徒」として知られる存在です。
髑髏のような顔から放つ破壊光線は、ジオフロント上部の装甲を一撃で貫通する威力を持ちます。
NERV本部に甚大な被害をもたらし、作中でも特に印象的な戦闘を展開しました。
使徒との戦闘戦略
基本的な対処法
- ATフィールドの中和が最重要課題です。
- コアの破壊が撃破への唯一の道筋となります。
- 通常兵器ではほとんど効果がありません。
- エヴァンゲリオンが唯一の効果的な対抗手段です。
特殊な戦術例
- ヤシマ作戦:日本全国の電力を集めての狙撃作戦
- N2爆弾による時間稼ぎ
- ATフィールドの相互干渉による中和
- プログレッシブナイフによる近接戦闘
使徒の商品展開
フィギュア・模型
- 精密な造形で人気を集めるフィギュアシリーズ
- 各使徒の特徴を忠実に再現した組み立て模型
- コレクション性の高い完成品モデル
ぬいぐるみ・雑貨
- 2023年に発売された全17体のぬいぐるみセット
- デフォルメデザインの可愛らしいマスコット商品
- 日用品やステーショナリーへのデザイン展開
使徒にまつわる豆知識
- 毎年4月10日は「使徒の日」として祝われています。
- 各使徒の名前は、聖書外典のエノク書に登場する天使の名前に由来しています。
- 英語表記では「Angel(天使)」とされており、「使徒」という和名は厳密には正しくないとされています。
- 人類自身も「第18使徒リリン」として使徒に分類されています。
- 新劇場版では一部の使徒の性質や外見が大きく変更されています。
まとめ
使徒は、エヴァンゲリオンという作品の根幹を成す存在として、今なお多くのファンを魅了し続けています。
その神秘的な姿と圧倒的な存在感は、SF作品における敵性生物の新しい形を示しました。
単なる敵として描かれるだけでなく、人類との関係性や存在意義について深い問いを投げかける存在として、アニメ史に大きな影響を残しています。
これからもさまざまな形で語り継がれていく使徒たちの物語に、今後も注目していきたいですね。